第一章./レスト・タイム

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 「…ってか『メシ』じゃないしがっつり、スイーツばっかじゃん飯物ないじゃん」  ぽそり。そんなことを平坦な口ぶりで不愉快げに呟くものの、内心は  見知らぬ場所に対する緊張と、高揚感と。  しかし『目は口ほどに物を言う』もので、眼前の硝子(ガラス)テーブル上に置かれてあるアフタヌーンティーセットの  香ばしい、匂いに釣られて手を出してしまいそうな誘惑とで。  見事に、こころは  二層の感情に支配された状態である。  「……っえ。待ってコレ、冷蔵庫とか、に入れとかなくていいの?さすがに全部、食べきれないでしょ」  一応、暖房はついてるみたいだし。  置き放して食べれなくなっちゃったら勿体ないのに、  「…どっ、えっ?……どーすんのよ」
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