第一章./レスト・タイム

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 ────のだが、  「お前、実はおれのことキライだろ」  「え、『実は』じゃなくてめちゃくちゃキライですけど」  「あ゛ぁ?キライキライも好きのうちっつぅーダロが」  「言いません。なんなんですか(やぶ)から棒に」  ワっケわかんない。急になにを聞いてくんのこのひとは。  しかも天井仰ぎながら無鉄砲に、秩序もなく軽々と。  「意地悪な人はきらいです」  「あぁ奇遇だな。おれも意固地な女は好かねぇんでね」  「その『意固地にさせてる』根元つくってるって自覚してくれません?」  「つくづく可愛げねーヤツだなお前」  「え、えじゃあ聞きますけど。アーウェイさんだって私のこと相当、きらいじゃないですか」  「意固地にならせるほどには好きだけど」  ・・・・・え?  「………はぁ?」  「────つったらそーやって心底、眉(ひそ)めて小馬鹿にしたツラで見下すのヤメロ冗談に決まってんだろバーカ」  「こ、……ぃつ、……」  本気で殴りたい!!!!  「…ふっ。仲いいなお前ら」  「「仲良くない(ねぇー)!!!」」
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