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彼は恋とは違うと思っていたが、彼女も似たようなもので恋とは考えていなかったらしかった。
恋していた女と別れて彼女と出会ったが、恋した女と別れたばかりでは何とも思えないはずだが、なぜか彼女とはうまくいった。
彼女とはバイオリンのレッスンの音楽教室で出会った。
「高校生?」
彼女は声をかけてきた。音楽大学の経営する音楽教室のロビーで出会った。
「そうだけど」
彼は答えたが何かあるなと思った。別に彼女に下心があるとは思えないで、いい娘だなと彼は気分がよくなった。
その時雨が降ってきたが、彼女は傘を持っていないらしかった。彼は傘を一本持っていた。そこで傘を彼女に渡して帰ることにした。
「気にしないで、すぐに雨はやむから」教室の玄関からバイオリンを抱えて走り出した。
彼女は彼の渡した傘を持ち驚いた顔をしていた。
雨の降る中を彼は走って、少し疲れたがすぐに帰宅したのだ。
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