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プロローグ
『ことのは』には力が宿る。脈々と受け継がれてきた言葉たちは、唱えられ、刻まれ、贈られ、受け取られ、人々の営みの隣で息づく。
言葉を大切にする人間には、助け動くもの…助動詞から生まれた『助動師』が必ず手を貸してくれる。必要なのはたった少しの信じる心。言葉の力を信じて。助けを求めてごらんなさい。
これから先の物語は助動師と出会ったとある女の子、鳩羽琴のお話。当たり前のように流される情報に、苦しめられている子。
琴は、テレビやネットニュースが大嫌い。それは、琴の特技、性格に関係している。琴は、誰よりも感受性豊かで、誰よりも人の助けになりたいから。
そんな琴の目に映ったのは、テレビ越し、鋭い音で人々を貫く銃だった。
言葉はあなたのすぐそばに。小さな小さな力でも、積もれば大きな力となる。どうか言葉を大切に。助動師たちを見つけてあげて。
開始…琴16歳、高2、6月
登場する助動師
婉目めり
音伝なり
受自可らえ
換弟むず
etc.
注)この作品は、戦争などの描写が多くなる可能性があります。そのようなエピソードには印として*をつけます。また、序盤に過呼吸描写を含むエピソードがあります。それらの部分を読まなくとも、お話がわかるように書くつもりです。苦手な方は無理をせず、『読まない』という選択肢があることを覚えておいてくださると幸いです。
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