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突然目の前に吉良さんの胸が迫ってきて驚いた! …え?抱きしめられてる? そのうえ、おでこにチュッって。 頬にもチュッって…。 「…モネち…」 小さい声で言ったの、聞こえちゃった…! 何なんだこの甘い展開は…。 これまでほとんど無かったこと… 何度も口づけられる。 唇以外に…。 ニヤけそうになるのを必死にこらえて、モネモネ言う吉良さんのささやきを聞きながら…意外な幸せの中、眠りについた。 …………………… 朝起きるともう吉良さんはいなくて、昨日の意外な幸せに1人包まれていた。 ただ、美麗ちゃんとの2人だけの飲みと連絡先交換の件は…結局聞けなかった。 と、いうより…吉良さんと一緒にいられる喜びのほうが強くて、聞きたいことなんて完全に忘れちゃってた… そこで、手紙を残して帰ることにする。 『話したいことがあるから週末会いたいです』 悩んでることを打ち明けて答えをもらおう。 ………………… 1度家に帰って大学に行った。 遠くに美麗ちゃんを見かけて、昨日突然帰ってしまったことを謝ろうと駆け寄った。 「美麗ちゃん…!昨日は急に1人にしてごめんね…」 「…ううん、いいよ。あの後綾瀬先輩にも慰めてもらったし!」 ほら…っと、メッセージアプリのトーク画面を見せてくれた。 確かに…昨日の夜吉良さんが返信したらしいトークがあった。 時間はかなり遅め。 …昨日私が寝てからのことみたい。 …美麗ちゃんが送ってる文章は長めでよく見えないけど、それに対して吉良さん…ビックリマーク付きの文章に、グッドポーズのうさぎスタンプまで送信してる…。 …私にはいつも短くて味気ない一言だけなのに…。 昨日モネモネの甘々だった吉良さんを思い出す。 私を腕に抱いて、別の人とメッセージのやり取りするなんて…。 苛立った私は、吉良さんが使ったのと同じうさぎスタンプの『激おこプンプン丸!』を選んで、吉良さんに唐突に送信してやった…!
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