7.

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バタン…とドアを閉め、はぁ…っと息をつく吉良さん。 「…なに請け負ってんだよ…まったく」 すいません…と謝りながら、汗ばむ吉良さんの姿にポーッと心奪われる…。 「…あ、汗かいちゃいましたよね?お風呂入ってください…」 「風呂も入りたいけど…今日送ってきたスタンプ、あれなんだよ??」 うわ…怒られるやつだ…。 私からメッセージを送らないって約束を破ったから…。 でもでも。 美麗ちゃんは送ってるのに…なんで私はだめなのですか? 考えてみれば、他の人だってバンバン送ってるはず。 なのにどうして私はだめなのですか? 不満で唇がとんがり、頬が膨らんでいくのがわかる。 吉良さんは膨らんだ頬を指先で突きながら… 「…あと、週末話したい事があるとか…?」 置き手紙のことだ。 なんだよ…と聞かれ、ちょっと強めの視線で見下ろされた。 「…まだ週末じゃないし…考えが、まとまってないので…」 そう言って見上げると、吉良さんの強めの視線とバッチリ合う…。 端整なお顔立ち…唇がキュッと結ばれて、寄せた眉間のシワも、一本一本が麗しい…。 うっかり見とれそうになるけど…そ、そんな顔したって、こ…今回は謝らないんだから。 吉良さんの強めの視線から頑張って逃げずにいると…意外にも彼の方から先に、スッと横にそらした。 「なんか…気がそれるから嫌なんだよ。お前からのメッセージとか…」 ドキン…。 …私からのメッセージは、邪魔ってこと? ここんことずっと我慢して飲み込んでた涙が、ついに決壊して溢れた。
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