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「私桃音は…吉良さんの恋人の称号をいただきました…!」 大学のカフェ。 霧子と錦之助、3人でランチを食べながら、私は高らかに宣言した。 「…前からいただいてる称号でしょうよ?」 「…なのに不安になった原因を追求しろっての」 2人の言うことはごもっとも。 結局美麗ちゃんが言ってたこと、聞けてない…。 でも…悩み疲れちゃったから、しばらく幸せに浸っていたい、と思ったんだ。 それに今日は…またうちに来てくれるみたいだし…3日連続なんて、もしかして付き合って以来かもしれない…! 昨日はまさかの引っ越し手伝いをさせちゃったから夕飯なんて作れなかったし…今日は久々に手料理を振る舞おうかなぁ。 「吉良さんってどっちかっていうと外食が好きみたいなんだけど、今日あたり手料理振る舞ってあげたいなぁ…何作れば喜ぶかな?」 錦之助に聞いてみると、微妙な顔で笑う。 「…外食がいいと思うぞ?」 聞いてた霧子も付け加える。 「…あんた料理のセンス皆無じゃん!ほとんどやったことないんだから…変なことしないほうがいいよ?」 2人に笑われ、私は落ち込む。 そういえば、何度か振る舞った手料理、美味しかったものを聞いたことあったな…。 あの時の返事は…「白米」だったっけ。 料理…期待されてないのか…。 ………… 久々に軽やかな気持ちで授業を終えてアパートに帰ろうと電車に乗った。 その時ふと…今朝の吉良さんを思い出してしまった。 「夜…ゆっくりな」 いつもよりずっとセクシーな表情で、色っぽい声で…。 そうだ…。 途中下車して、久々に「魅せる下着」でも新調しようかな…。 私は完全に浮かれていた…!
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