10.

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広い背中に厚い肩…。 私の手じゃ、揉んでるのかくすぐってるのかわからない…! それでも必死で揉んでいたら、ツルっと手が滑って前のめりに吉良さんの背中に倒れてしまった。 「…ご、ごめんなさい…」 体勢を直そうとしたのに、吉良さんが肩越しに両手を掴んでくる…。 「…いいから」 いや、でも…背中に胸がピッタリ密着してる…! 「あの…その、この体勢だと…落ち着かないっていうか…」 モゾモゾ動けば、密着した胸の先端も広い背中を移動する。 その感触は、吉良さんにも伝わってるはず…! 「…お腹、洗って…」 吉良さんの声が…ちょっと色気を増してるように感じる…。 後ろにいる私の手を、脇から通して自分のお腹のあたりに持ってきた。 鍛えられた腹筋の、割れた筋肉を感じる。 「…もっと、下」 「…え?あの…」 不意に手を取られ、導かれた先に、硬い棒があることに気づく。 …すごく硬くなってる…。 ここに手を持ってきたってことは、そういうことだよね… 思い切って…両手でさすってみると… 「…あぁ…」 そんな切ない声を出されちゃうと…私もおかしな気持ちになってしまう…。 先端を撫でなから、両手で上下に擦ってみる… 吉良さんの頭が倒れてきて、形の綺麗な唇が開いて、熱い吐息が漏れた… そして突然ぐるっとこちらに向き直った吉良さん。 食べられるかと思うようなキスをしてきた。 すぐに唇を割られ、舌をねっとり追いかけられる。 後頭部を押さえられ、どんどん前のめりになってくる吉良さん… 胸の形が変わるほど荒々しく揉まれ、彼の手が体中を這う…。 「…はっ…もう無理…」 裸のまま私を抱えて、ろくに水分を拭かないでベッドに下ろされた。 準備をした吉良さんが、開いた足の真ん中にグイっと自身を突き立て… そのままズルッと入ってきた。 強烈な快感…今まで何度も吉良さんに抱かれたけど…こんなに感じるのは初めてだ…! 「…あっ…あぁ…!ダメ…です…!」 「何がダメ?イケよ…ほら…!」 擦られる快感…私がこんなふうに感じるように教え込んだのは吉良さん… キスがこんなに気持ちがいいって、教えたのも吉良さん… 何もかも…今の私を作ったのは吉良さん…! 早まる律動…快感が弾けて、ナカの吉良さん自身をギュッと締め付けてるのが自分でもわかる… 「モネ…」 名前を呼びながら達してくれるのが…最高に嬉しい…。 ……… 暗闇の中、急に感じる指先の熱で起こされるのは、本当は嫌じゃない。 男性としての欲を感じた時、私を思い出して抱きに来るのだって、嫌じゃない。 「…今日も、泊まってほしいです…」 裸のまま毛布の中で抱き合う幸せ。 私達の間に、何一つ邪魔するものがない幸せ。 「…そんなこと言うと…こうなるんだよ?」
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