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14.
結局、霧子の部屋には2泊させてもらった。
彼氏がいる霧子、デートだってあるのに、これ以上付き合わせたら悪い。
遠慮しなくていい…という優しい言葉に感謝しながら、自分のアパートに戻った。
……………………
階段を上がると、私の部屋の前に吉備須川さんとこちらに背を向けた男性がいた。
あの背中は…
「…あー…帰ってきちゃった…!」
残念そうな吉備須川さんの声に、男性がとっさにこちらを向いた…。
「…モネ、お前連絡…」
吉良さんが…私の正面に立った。
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