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カフェを出て、霧子の授業が終わるのを待ちながら、あの特設会場が設営された場所に行ってみた。 あの日…吉良さんを見た時のときめきは、今でもまったく衰えていない。 いや…それどころか、もっともっと好きになってる。 あの時はまだ知らなかった吉良さんの一面。 特に…男性としての一面を知ってからは、もしかして病気なんじゃないかと思うほど好きで…。 誰も知らない吉良さんを知るたび、私はひとつひとつ好きを増やしていって、結果、何をされてもいいって思えるまでになった。 いつも受け身。いつも待て。 自由に連絡できないし、放置されることも多い。 でもそれを受け入れてるのは自分。 だって仕方ないの。 吉良さんはスーパー有名企業に就職したスーパーリーマンのうえ、顔面偏差値だってスーパーなんだから。 それに加えて…年齢を重ねるごとに私でもわかる色気を放つ、世界一のイケメンさん。 なのに…浮気らしき兆候を感じたことだけはなくて、それだけでもありがたいと思っている私はもう…吉良さん大好き病末期なのかもしれない。 …………… お付き合いが始まった頃、 私はろくでもないハプニングを起こしたことがあった。
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