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「…おバカなの?それともドジっ子?」 部屋にやってきた吉良さんによって、私は救出された。 「…両方、です」 それより生活感丸出しの部屋と、イケてない部屋着を見られて死にそうなんです…! 今からでもいいから目をつぶって欲しい… 真っ赤になった私の顔を覗き込んだ吉良さんは、鼻の頭と頬に、軽い擦り傷があるのを見つけた。 「薬は?絆創膏?」 「…いえ。私の顔に絆創膏なんてもったいないです…」 …そんなことより吉良さま…目をつぶってくれませんか? 「…何する気?」 うわぁ~っ! 無意識に声に出して言ってた…! 「違うんです…!目を閉じて欲しい理由は決してやましいことではなくてですね…」 …もう何を言ってるかわからない…! このまま穴を掘って埋まりたい…。 吉良さん、慌てる私を見て、薄く笑った。 「…薬になるかな?」 しどろもどろで真っ赤かの私の顎をスッと掬い…そのまま美しいお顔が近づいてきて、傷跡に触れるか触れないかのキスをしてくるなんて。 …私の顔は真っ赤なゆでタコ。 そして心臓は瀕死状態になった…!
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