第2章

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斗輝達が迎えに来て帰ろうとするとクラスメートに言われた。 私は幸せをこの手に捕まえたらいけないんだ。 俯いててわからないけど、握られてる手にギュッと強く握られた。 私なんかの為に、怒鳴ってくれる來斗さん、匠さん、真帆。 “ごめんなさい”って何度も心で謝った。 私から離れなきゃ、皆に迷惑をかけてしまう。 今まで辛い事ばかりだった。 やっと、斗輝が居場所を与えてくれたので笑えたのに… 笑えなくなった。 車に乗っても斗輝の辛そうに心配そうに見るから俯くしかなかった。
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