プロローグ

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プロローグ

 炊きたてのご飯へしゃもじを入れる。  ふわりと湯気が顔へ当たる。  そっとご飯をしゃもじでほぐして、アツアツのご飯を塩をとった手のひらへのせる。  たちまち手のひらは真っ赤だ。  すっごく熱い。  それでもふんわりと握っていく。  だってほら──おにぎりを頬張るあなたが、満面の笑みになるから。
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