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翔吾はその腕を秋良の背中に回しゆっくりとベッドに横たえるつもりが緊張のあまり無造作に倒してしまった。
「ちょ！痛いじゃない！」
「おまえが重いんだよ！」
「し、失礼ね！」
ここでも翔吾さま節が爆発で謝る事も無ければ緊張する秋良を気遣う素振りも無い。良い雰囲気が台無しだが秋良は（これは性格だから仕方ない！）と心を無にした。ゆっくりと顔が近付き唇が塞がれ戸惑うばかりの秋良はベッドの上で凍りついた。
「おま、ちょっとは動けよ」
「如何すれば良いか分かんないわよ」
「ほら、こうして」
翔吾は秋良の腕を掴むと背中に回し「このまま抱きついていろ」と命令口調で見下ろした。その目はいつになく真剣で秋良の胸は早鐘を打った。ぎゅっと目を瞑ると翔吾の唇は耳たぶを噛んだが力加減が些か強く秋良はその痛みで飛び上がった。
「なに、気持ち良かったか」
「痛いわよ！スルメイカ噛んでいるんじゃないんだから！」
「悪かったな！」
実に不服そうな面持ちの翔吾だったが、今度は優しく耳たぶを喰むと舌先を小刻みに動かしながら首筋を辿り鎖骨に口付けた。
「あっ」
「なに、痛いのかよ」
「ーーーー」
「痛かったか」
「ーーーー気持ち、良かった」
その言葉にいい気になった翔吾は首筋ばかりを舐め涎まみれになった。これはもういい加減にして欲しいと思った秋良は眉間に皺を寄せその頭を胸元へと導いた。
（ーーーなんで私がこんな！）
「積極的じゃん」
「もう！なにも喋らないで！」
翔吾は両の手のひらで乳房を掴むと乳首を交互に舐め始めた。それはぎこちない動きだったが秋良の表情を上目遣いで確認し、嫌がっている風でもなく軽く啄み乳輪を丸ごと咥えて吸いあげたりもした。それでも秋良は口を閉したままで翔吾は不安に駆られた。
「気持ち、良くない？」
「よく分かんない」
「ゾクゾクする？」
「ーーーーーする」
その手はゆっくりと脇腹を伝い指先が触れる度に秋良の身体に力が入った。翔吾は恐る恐る太腿を撫で、少しずつその脚を開いた。
「大丈夫か」
「もうなにも言わないで」
生まれて初めて女性の淫部に触れようとする翔吾の喉仏は上下し、脇に汗が滲んだ。
（だ、大丈夫なのかってか何処に穴があるのか分かんねぇ）
人差し指が触れた瞬間、秋良の身体が飛び跳ねた。
（ええい、やってみるしかねぇ！）
陰毛を弄り人差し指と中指を使って柔らかなひだを掻き分けた。
（なんか、ある）
その部分は滑らかな感触で皮膚とは明らかに違っていた。
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