302人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
翔吾は秋良のひだを割り先端を膣口に当てがった。秋良の身体は逃げようともがいたが翔吾はそれを引き留め腰に力を入れた。秋良は頑なに拒否したが翔吾は容赦無く指先でひだ広げて中に押し込んだ。
「ーーーたっ!」
「我慢しろよ」
秋良の膣口は痛みに耐えようとしたが軋む下半身が自然に声を挙げた。その痛みに涙が滲んだ。
(こっ、こんな痛いとか、信じられない!)
生まれて初めての行為が始まってしまった事に秋良は眉間に皺を寄せ憎らしく翔吾を見上げた。すると翔吾も辛そうな面持ちで眉間に皺を寄せている。
(あ、そうだ)
その時秋良は処女を相手にする男性は快感よりも窮屈な不快感を伴うと雑誌で読んだ事を思い出した。しかも翔吾は童貞、不慣れな行為で戸惑う事ばかりだろう。それに言葉遣いは荒いが前戯は優しかった。
「翔吾、好き」
秋良は翔吾の首に縋り付き思わずそんな言葉を耳元で囁いた。すると翔吾は3回腰を前後させ急にその動きを止めた。
「あ、あ」
「あ?なにが、あ?」
「で」
「で」
「出ちゃった」
翔吾は挿入後、数回前後しただけで射精に至っていた。秋良は痛みから解放された安堵となにやら気の毒な気持ちでその肩をポンポンと叩き健闘を労った。
「もう1回頑張ってみる?」
「今日はもう良い、立ち直れねぇ」
「どんまい」
「それ言うなよ」
秋良が向きを変えると翔吾が素っ頓狂な声を挙げた。
「あっ、秋良!」
「なに」
「血が、血が出てる!」
「なにを今更、痛かったんだからね!」
「ごめん」
「あ、謝った!」
翔吾が自分から謝罪の言葉を口にした。翔吾はなにかに負けた様な面持ちをしたが秋良は最高に気分が良かった。
最初のコメントを投稿しよう!