雨上がりに賭けた恋

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 世界は異常気象で雨が続いていた。  毎日、毎日、雨ばかりの日が続いた。  僕はもうそのことにうんざりしていた。  僕には加藤恵という好きな女子が同じクラスにいた。  僕はある日、勇気を出して加藤さんに告白した。 「雨が止んだら、僕と付き合ってください!」  加藤さんは僕の言葉に驚いていたけど頷いてくれた。  どうせ晴れることはない。だからこんな告白でも受けてくれるかもしれないと考えた上での告白だった。  それから数年が経って漸く雨が上がった。  僕は加藤さんと付き合って結婚することになった。  雨上がりの日は素敵な思い出になった。  結婚してから聞いたことだけど、加藤さんも僕のことが好きで雨が止んで欲しいとこっそり祈っていたらしい。
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