悠乃優也

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モース博士の言った通りだった。 食べなくて、だるい身体が軽く感じる。 モース博士に案内されて店の中に入って、製品の箱を運んで欲しいと 言われたら、やることができた。 それにしても広い店内だ。 横幅だけでなく縦に長く、上のほうは建物の三階以上はある。 日用品コーナーに医薬品コーナー、品数の豊富さではスーパーのようだ。 「モース博士、上にあるものは、どうやって取るのですか?」 「これを使うんだよ。あ、店主と店員になったから、敬語は無しね」 「僕は、そういうわけには.......雇われる身ですから」 「そりゃそうか、これ、使うんですよ。 ずっと上にあるのは貴重品でね。日用品は低いところにある」 モース博士が小型のバイクの造形をした乗り物を持ってきた。 「乗ってみるかい?」 試しにとまたがってみる。 するとバイクは自然と宙に浮いた。 「気持ちに反応して自動的に動くんだ」 バイクがゆっくり浮上していく。 「いやだ、いやだ......」
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