悠乃優也

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身体が震え出した。 いやだ、上は、いやだ、落ちる、落ちる、落ちてくる......。 目の中におさめられた映像が再現されてくる。 彩が、階段から落ちていくのが。 「いやだあああああああああっ!!」 僕の叫び声と共にバイクは地面へと着地して停止した。 バイクから降りて僕は床にうずくまった。 「いやだ、いやだ、落ちる、落ちる、落ちた」 モース博士が背中をそっと撫でてくれた。 「低いところで仕事をしようね」 と、言ってくれた。
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