悠乃優也

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こんなことがあっていいのだろうか? 僕が働く?パニックさえ起こすのに? しかも異世界? 「バスルームにドアを設置しておいたよ。これで自由に行き来できる。 悠乃くん、朝は平気なほう?」 「早起きが苦手なほうです」 正直、サラリーマンも朝の通勤ラッシュも苦痛ではあった。 それでも彩の笑顔を見ると、今日も明日も頑張ろうと思えていた。 「なら、勤務時間は朝の10時から夕方の15時まで。 昼食は13時で、ティータイムは店の空き具合で」 「え?そんなに融通が利くんですか?」 「働きやすさがモットーだからね。最初は短時間勤務でいこうね」 そうしてバスルームの壁に緑色のドアが付いて、異世界へと行けるように なってしまった。
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