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「次」
そして、パターン二では、花火の光を二十倍にしてみた。これは照明弾のようなもので、周囲を照らす。
そして浮かび上がった海を見ていると、今襲ってきたのは一部の者で、他にも多数の筏が囲んでいた事が分かった。
「もう少し、照明弾っぽくしてみるか……」
そして、パターン三では、港に向かって打ち上げるミサイル型にしてみた。
「あ、これでは現在位置を知らせる事ができない!」
これは、作る前に気付くべきだった。
「よし、パターン四」
「花火大会ですか!」
そう言っている間に、海賊が近づいてきていた。
だが、俺と道原の姿を見つけると、何故か手を合わせていた。
「光の元に、白の者。しかも、黒の守護付!!!」
「光を操作しているのは、白の者なのか!!!」
どうも、トラジャにも白というキーワードがあるらしい。
だが、攻撃は別らしく、花火の打ち上げを止めようと切りかかってきたので、飛び蹴りを入れておいた。そして、次に来た海賊には、回し蹴りをしてから、殴り飛ばした。
「パターン五」
「花火は何種類あるのですか!!」
開発していたら楽しくなってしまい、二十種類くらいは作った。そして、組み合わせてみた。
これを、一気に爆発させてしまったら、三発という合図ではなくなってしまう。それに、まるで花火大会になってしまいそうだ。
そして、港からは分かったというように、五発の花火が上がっていた。
「助けには来ないが、他の船の出航が止まった」
「助けには来ないのですか????」
アルパスは、戦闘能力が無いのだ。だから、助けに来る事はない。
「それと、反撃すると殺されます!」
「!そうだな」
俺が、花火に未練を残していると、道原が俺の肩を叩いていた。
「花火の試作品が、まだある」
「我慢してください!」
ここに乗り込んできた海賊だけならば、俺でもどうにかなるが、花火で見えてしまった周囲の人数はどうにもならない。
ここは、素直に降参しておくべきだろう。
「お前等が港に知らせたせいで、今日の上がりが激減した……」
今日は出航日和だったらしい。だから、分刻みでの出航を見込んでいたようだ。
しかし、俺の花火のせいで、出航が止まった。
若い男が登って来ると、俺を殴ろうとしたが、道原が間に入って代わりに殴られた。
「道原を殴ったな……」
「!!白の者か??????どうして、酒船にいる????」
俺が殴り返そうとすると、又道原が間に入った。
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