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向日葵
クラスメートの大半、そして先生からも関わらないようにと言われているのに私は彼を助けたいと思っている。
【ファミリーレストランで待ってろ!!】
「口が悪すぎますね」
ラインの既読だって即メッセージが来るところだって伊野尾さんの良いところ。
紺色の傘を開きながら、立ち止まり無料スタンプのクマを送り返す。
ポタポタと傘にあたる雨粒の音が大きくなっていく。
「伊野尾さんは忘れてるんですね」
私は昔、伊野尾さんに助けてもらった過去があることを彼はすっかり忘れている。そのことがきっかけで気になりだしたことも知らない。
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