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オミオツケさんは、夢にまで見た、それ以上の光景に落ち込んでいたことも忘れて見惚れてしまった。
「まだ、席は結構空いてますね」
レンレンも興味深くカフェを見回す。
「何色の席に座ります?」
「ピンク!」
オミオツケさんは、迷わず答える。
ピンクのパラソルの席はエガオのお気に入りだ。
レンレンは、小さな笑みを浮かべるとピンクのパラソルの席に荷物を置く。
「それじゃあ注文しにいきましょう」
レンレンは、和やか笑みを浮かべて言う。
オミオツケさんは、彼が和やかな笑みを浮かべていることにホッとしつつも、再び頬を赤く染め、顔を俯かせて「うんっ」と頷く。
自分でもなんて忙しい性格だろう、と思う。
二人は、キッチン馬車に行き、カゲロウの格好をした店員に注文をする。
オミオツケさんは、特製フレンチトーストとアップルティー。
レンレンは、アップルティーとナポリタン。
ナポリタンなんて小説には登場しないが全てを小説に忠実にする訳にはいかないし、よくメニューを見ると和食セットなんかもあった。
「おじいちゃん、おばあちゃんに連れられてくる子もいるからですね」
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