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そう言ってレンレンは青いパラソルにいる祖父母に連れられた小学生の姉妹を見る。姉妹と祖母は、フレンチトーストを、祖父は和食セットを頼んでいた。
そこには当然……。
「みそ汁に当たらないようにしないと、ですね」
レンレンの言葉にオミオツケさんは慎重に頷く。
二人は、番号札を持ってテーブルへと戻る。
席に座るとオミオツケさんは、スマホでキッチン馬車やキャラクター達のパネル、そして店員達を写真に収めていく。
「……SNSに上げるんですか?」
レンレンは、少し上擦った声で質問する。
オミオツケさんも頬を赤らめて首を横に振る。
「そ……そう言うのに興味はないの。お家に帰ってから見返して楽しむだけ」
「そうなんですね……」
レンレンは、言葉固く頷く。
「良かったら俺、撮りますよ。エガオと二人で並んだら……」
「レンレン君……」
オミオツケさんは、冷めた目をきつく細める。
「私……そんな子どもじゃないわ」
その声は、久々に聞いたクールで知的なオミオツケさんの口調だった。
レンレンは、思わず表情を固まらせる。
「あっ……すいません……つい……」
レンレンは、小さな声で謝る。
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