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文系女子は、にっこりと微笑む。
「また、作ってね」
その言葉を聞いて、レンレンの顔がゆっくりと綻び、笑顔になる。
「はいっ」
和やかで温かい空気が席の周りを満たす。
「あ……あの……レンレン」
唐突にスポーツ女子が声を出す。
レンレンと文系女子は、同時に顔を向けるとスポーツ女子が日に焼けた顔をぽっと赤く染めて視線を右に反らしてる。
「あの……これ……」
そう言って背もたれの後ろからピンクと白の格子柄の小さな紙袋を取り出して、レンレンに差し出す。
「この前の……お礼」
スポーツ女子は、恥ずかしそうに口と言葉を萎めて言う。
レンレンは、紙袋を受け取る。
「これは……」
「見て……いいよ」
レンレンは、言われた通りに紙袋を開けて中身を取り出す。
それは綺麗にラッピングされた小舟のような形をしたマフィンだった。
「ちゃんと食べられるやつだからね」
スポーツ女子は、恥ずかしそうに目を反らす。
文系女子の目がぱあっと輝く。
「ひょっとして手作り⁉︎プレゼント⁉︎」
「ただのお礼!」
スポーツ女子は、頬を真っ赤に染めて声を上げる。
「この前……ラーメンありがとうね」
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