第十四話

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 その場にいた人たちも目にしたはずなのに誰も口にしないのはコラボカフェという空間から何かしらのイベントだったと考えたか、言っても信じてもらえないと思ったか、それともその後に起きた疑いようのない現実の事故に直面したからだろうか?  しかし、どれだけ動画がフェイクと叫ばれようがオミオツケさんとレンレンが一緒に映っていたことは疑いようのない事実。  朝からオミオツケさんの元にはレンレンと一緒にいたの?彼に何があったの?と探り、囃し、野次馬する生徒と事実確認をしたい教師たちに迫られ続けていた。  スポーツ女子と文系女子が屋上に連れてきたのもオミオツケさんを好奇な目から守るためもあるのだろう。  そして……。 「で……」  スポーツ女子はじっとオミオツケさんを睨む。 「いつから二人は付き合ってたのよ?」 「いや……付き合ってなんか……」  オミオツケさんは、弱々しく言う。 「付き合ってないのに二人で映画なんて行く?しかもコラボカフェなんて……」 「それは……趣味が一緒だったから……」  オミオツケさんは、組んだ両手の指をモジモジと絡ませる。 「お礼もあったし……」
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