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その姿が……なんとも官能的に見えて……レンレンは思わず見入ってしまう。
彼女は、レンレンに見えられてることに気づいて冷めた目を向ける。
「どうしたの?」
彼女に声を掛けられてレンレンは、我に変える。
「あっ……その……いただきます!」
レンレンは、慌ててペットボトルの蓋を開けて緑茶を飲む。
彼女は、訳が分からず首を傾げる。
彼女の用意してくれた飲み物のおかげか、それとも変な
妄想のせいか、重かった空気が少し和らいだ。
今なら聞ける、と思ったレンレンはペットボトルを置いて彼女を見る。
「あの……」
しかし、言いかけたところで再びレンレンの中で彼女をどう呼んだらいいか問題が発生する。
それに気づいたのか彼女は口元に小さな笑みを浮かべる。
「オミオツケでいいわよ」
彼女の言葉にレンレンは驚いて目を開く。
「えっ……でも……」
「どうせあの二人になんか言われたんでしょう?」
嘘をついても仕方ないのでレンレンは頷く。
彼女は、やっぱりねと言わんばかりに肩を落とす。
「別にね。オミオツケって呼ばれるの嫌じゃないの」
彼女の言葉にレンレンは驚く。
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