第二話

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 もしそうならアレルゲン食材を使わなければいいだけの話しだ。それともみそ汁に入れてどうしても食べたい物があるのだろうか?  オミオツケさんは、首を横に振る。 「さっきも言ったように私にアレルギーはない。魚も貝も平気」  レンレンは、眉を顰める。 「それでは純粋な好き嫌いと言うことでしょうか?味噌の味がダメとか……」  そうなると攻め方が変わってくる。  代用食品を使うのではなく、味付けや出汁の取り方、調味料の工夫とかになる。 「いいえ。私、お味噌は大好きよ」  彼女は、平静に言う。 「鯖の味噌煮も、味噌ラーメンも、なんだったら味噌田楽なんて大好物よ」  将来、凄い酒飲みになりそうだなぁ  レンレンはそんなことを思いながらも少し苛立つ。  では、何の為に自分は呼ばれたのだ?  そんなレンレンの心境を読んだようにオミオツケさんは鞄の中からある物を取り出す。 「インスタントの……みそ汁?」  それはどこのコンビニでも売ってるようなインスタントのワカメのみそ汁だった。  オミオツケさんは、冷めた目でレンレンを見る。 「お手間かけるけど、これを作ってくれる」
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