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レンレンは、言ってることが分からず首を傾げる。
「みそ汁……食べれないんですよね」
「そうよ」
オミオツケさんは、躊躇いなく頷く。
「じゃあ、何で作るんです⁉︎」
気の弱いレンレンもいい加減苛立ちを隠せなくなる。
しかし、オミオツケさんは、何事もないかのように冷静にインスタントみそ汁をレンレンの前に移動させる。
「申し訳ないけど、そうしてくれないと証明が出来ないのよ。私がみそ汁を飲めないことが」
彼女の目は相変わらず冷めている。
しかし、その奥では切実な訴えが見え隠れしていた。
「……待っていてください」
レンレンは、厨房に入ると瞬間湯沸かしポットでお湯を沸かし、ポットごと持ってくる。
二人席にオミオツケさんはいなかった。
レンレンは、眉を顰めて見回すと彼女は食堂の角に立っていた。
「オミオツケさん?」
「私のことは気にしないで続けて」
オミオツケさんの態度にレンレンは訝しみながらもインスタントみそ汁の封を開け、具材と味噌を入れてお湯を注ぐ。
「冷めたら教えて」
冷めたら?
出来たらではなく?
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