第四話

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 自分には世界中の難問が巨大な壁となってよし寄せてくるようにしか感じないのに、彼は解けたと言うのか? 「分かったと言うわけはないですが……」  レンレンは、恥ずかしそうに頭を掻く。 「何となく傾向は掴めました」  その言葉にオミオツケの心臓が破裂する勢いで高鳴る。 「傾向……それって……」  オミオツケさんの声が震える。 「その前に何ですけど……」  レンレンは、オミオツケさんの目を見る。 「オミオツケさんって……ゲーム好きですか?後、ラノベも」  レンレンの質問にオミオツケさんの顔がぼんっと真っ赤になる。 「なっなっなっ……!」  オミオツケさんは、動揺し、心の中で叫ぶ。  何で分かったのぉ⁉︎  クールで知的なオミオツケさん。  実は小学生の頃から大のゲーム好きのラノベ好き。  特に異世界ファンタジーやパズル、アバターを使ったソーシャルコミュニティゲームには目がなかった。  アニメだって雑食に見る。  しかし、周りが勝手に付けたクールで知的な印象が走って友達にもゲームとラノベが大好きと公表出来ないままプライドだけが先に行き、いつの間にか隠れオタクとなってコソコソやっていたのだが……。
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