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「いや……そんなことは……」
レンレンもオミオツケさんに指摘されてようやく自分のしてきたことが何とも大胆であったことに気づく。
不可思議な現象が起きずにみそ汁を飲めるようにする。
そんな現実離れした指標と目標が無意識の内にオミオツケさんに対するタガを緩めていたらしい。
「すいません……不快な思いを……」
「そうだよ……あの子にも勘違いされちゃうよ」
「……あの子?」
レンレンは、疑問系で呟く。
恐らく首を横に傾げてる。
オミオツケさんは、レンレンに気づかれないように小さく唾を飲み込む。
「昨日、校舎の裏であの子と親そうに話してたじゃない。美味しそうな手作りクッキーまでもらっちゃってさ」
オミオツケさんは、務めていつも通りに、クールに、自分には関係ないと言わんばかりに言葉に出す。
そして出した後に……後悔した。
これでは自分が覗き見して、更に嫉妬して言ってると勘違いされてしまうではないか……。
レンレンは、何も言わなくなる。
その沈黙が堪らなく怖い……。
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