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真琴の言葉は図星だった。
私達は付き合いが長いから、お互いの事は大体、何でもお見通しだ。
私が真琴の部屋に来たのも、思いやりのある理解深い彼女なら、私の話を聞いてくれると思ったから…。
その時、「くしゅん!」と私はくしゃみをしてしまった。
「お湯が張るまで少し時間が掛かるから、先に着替えを済ませた方が良いわ」
「ありがとう…真琴」
私は真琴の目の前で着替え始めた。
一緒にお風呂に入った事もある。
お互いの間に羞恥心は無い。
でも、真琴は私が下着姿になったところで、台所に向かった。
「外は雨だから制服や下着は扇風機で乾かした方が良いかもね。私、朝ご飯、作るね」
そう言えば、あれからお水も飲んでいない。
「真琴、悪いけど、お水一杯ちょうだい」
制服と下着を風下に掛けながら私は真琴にお願いした。
「ん、良いけど…。あ、ごめん。予備の下着、今持って来るね。お水は冷蔵庫にミネラルウォーターが入っているから、適当に飲んでいて?」
真琴がタンスを漁っている間に、ペットボトルのお水を飲んだ私は、少しずつ気持ちが落ち着いてきたのを実感していた。
でも寒気がする。
雨で身体が冷えたのかもしれない。
早くお風呂に入りたかったけど、その前に真琴が自分の予備の下着を持って来た。
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