打ち明けられる親友

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どうして良いのか分からなかった私は、たぬき寝入りを決め込んだ。 ワザと「スースー」と寝息みたいな音を鼻から大きく立てる。 真琴は、そんな私を見抜いているのか、私の身体を揺さぶった。 「香澄、良いの?おばさん、帰っちゃうよ?」 ええ、それで良いの。 その為に眠っているフリをしているの。 そう心の中だけで思いながら尚も目を覚ましたフリをしないでいると、お母さんが真琴を止めた。 「真琴ちゃん、良いのよ?香澄、具合が悪いんでしょう?家から着替えや香澄の好きなアイスを持って来たの。起きたら食べさせてあげて?」 お母さん…。 どうしてお母さんは、私の本当の両親じゃないのだろう…。 こんなに優しくて暖かいのに…。 「ありがとうございます、おばさん。香澄には元気になり次第、家に帰しますので」 「ええ。お父さんと待っているって伝えてちょうだい。それじゃあね。久しぶりに真琴ちゃんの姿も見れて良かったわ」 お母さんはそう言い残すと部屋を出て行った。 2人きりになった途端に真琴にトゲの有る声で言われる。 「良いお母さんじゃない。急いで来てくれたんだろうし。どこまで強情なの?ホントは起きているんでしょう?」 目を開けると真琴の怒った様な呆れた様な表情が目に入った。
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