36人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
は……反論を……言うのよ！……私……！！
「だって、その……ダメなものは、ダメなんだもの」
……。
て。
ワ……悪者は……ニヤニヤ、……している……！？
「……なるほど、駄目なものは駄目、まぁ良いだろう、……が、ならば、そもそも、法とは何だろう？それとは歴史的に、支配階級による、被支配階級に対しての、詭弁的なる拘束具の一種によりすぎないものだ、……であれば、それを遵守することにより、安全を手にしようとしているすべての民衆は、要するに、奴隷だよ、思考放棄による快楽を伴うその被虐的なる価値観こそ、この狂気的なる現代の資本主義へと繋がる、悪しき思潮と言い切れる……、ソフィスト時代の、あの哲学の祖とも言われる偉大なる思想家が、悪法も法、などと、自ら生を放棄したのは、一向に目覚めようとはしない馬鹿正直にして愚鈍極まるシビリアンたちへの身を呈したアンチ・テーゼとしての行為であるものと、私は解釈しているが……そうだな、今さっき、『審判の天使』などと名乗ったからには、君には君なりの、その辺りに対する解釈があるのだろう、……是非に、それを傾聴してみたいものだが、どうだろうか？」
とか……えと、あの、悪……ワルモノは…ペラペラと。
最初のコメントを投稿しよう！