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「そうだよ。俺はライオン魔獣鳥だぞ。ふっふん、どうじゃ格好いいだろうよ」
ギャップは鼻息を荒くして答える。サナが怯えていることなんてお構いなしだ。
「ラ、ラ、ラ、ラ、ライオン魔獣鳥がどうしてここに居るの? しかも、なんかチビッコサイズになって!!」
サナのギャップを指差すその指先は恐怖にぷるぷる震えている。
「ギャップちゃんはね、わたしがテイムしちゃったんだにゃん。だから、怖くないにゃん」
モフにゃーは胸を張りサラッと言う。
「はぁ!! へ? ラ、ライオン魔獣鳥をテイムしたって!」
「え!! あの百獣の王鳥ライオン魔獣鳥をテイムしたってこの猫ちゃんは何者だ〜!!」
サナとナットーはそれはもうびっくりしたようだ。
「にゃはは、わたしはアリナちゃんの眷属モフにゃーだにゃん。あ、わたし猫ちゃんじゃなくて聖獣猫だにゃん」
モフにゃーはにゃははと得意げに答えた。
「え? ライオン魔獣鳥をテイムした最強な猫ちゃんを眷属にしているアリナちゃんってす、凄すぎるよ!!」
「し、信じられないぞ……」
口々にそう言ったサナとナットーは目を大きく見開きモフにゃーとわたしを交互に見る。
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