異世界の流行らないたぶん美味しい食堂

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 トテトテ、にゃんにゃんとわたしとモフにゃーはカフェ食堂の更衣室に向かう。  わたしは幼女用の制服に着替えモフにゃーは猫用の制服に着替えるのだ。  白地のシャツにお気に入りのエプロンをつける。わたしは洗い物担当なので防水加工のあるエプロンをつけている。これがまた可愛らしいのだ。  ポケット付きのピンク地のエプロンなんだけれど、そのエプロンのポケットからネコさんとウサギさんがニョキニョキーンとこんにちはしているイラスト入りエプロンなんだ。  このエプロンをつける度わたしは、嬉しくなっちゃう。それと、ベレー帽も被るのだけど、これもお気に入りだ。  幼女になって嬉しいのは可愛いものがより可愛らしく見えるところかな。ただ、十八歳だった安莉奈の記憶があるのになぜだか心もちょっぴり幼女化している。  ううっ。どうしてかな?  一方、モフにゃーの制服は。  ピンク色のフリルレースエプロンをつけている。それとわたしとお揃いのベレー帽を斜めに被っているのだ。  もう、そのモフにゃーの姿があまりにも可愛らしくてキュンキュンする。 「これでよし。モフにゃーお仕事頑張ろうね」 「はいにゃん」  わたしとモフにゃーも気合いを入れる。  この世界は子供も猫もお仕事をしていたりするのだ。  さあ、洗い物をしよう。  お父さん、お母さん美味しい料理を作ってね。
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