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しばらくの間サナとナットーは言い合いをしていた。そんな二人をわたしはほのぼの気分で眺めていた。
「あ、納豆だにゃん」
「おっ、なんだあのネバネバの食べ物は?」
すっかり忘れていたモフにゃーとギャップがテーブルの前にやって来たかと思うと興味津々な表情で納豆を眺める。
「あ、モフにゃーにギャップちゃん。何処に行ってたの?」
「お父さん手作りのプリンを食べていたにゃん」
「とても美味しかったぞ」
モフにゃーとギャップは舌舐めずりをしている。
「二匹とも食いしん坊だね」
「わたし美味しい食べ物大好きだもんにゃん」
「俺もモフにゃー主と同じくだ。それはそうと、そのネバネバの食べ物は何だ?」
ギャップがわたしの食べている納豆に鼻を近づけクンクンする。それに続きモフにゃーもクンクンする。
「ギャップちゃんこれは納豆だよ」
「不思議な食べ物だな」
「わたし納豆知っているにゃん」
「モフにゃー主は博識だな」
「にゃはは、わたしは知的にゃんだ」
にゃははと誇らしげに胸を張るモフにゃーをギャップは尊敬の眼差しで見ている。
モフにゃーは日本食の納豆を覚えているのかな? というか猫なのに納豆を食べたことがあるのかな。
「ね、ねえ、ラ、ライオン魔獣鳥だよね?」
怯えたようなサナの声が聞こえてきた。
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