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「へ? わたしって凄いの?」
わたしは人差し指を顎に当てきょとんと首を傾げる。
「凄いよ。だって、百獣の王鳥のライオン魔獣鳥をテイムした猫ちゃんを眷属にしているんでしょ?」
「うん、神様がモフにゃーにわたしの眷属になる使命を与えたみたいなんだよ。だから、わたしが凄いんじゃなくて神様の力なんだよ」
「その力を与えられたことが凄いと思うよ」
サナが興奮した口調で言う。
「そうだよ。アリナちゃんは凄い力をもらったんだよ。それはきっと、神様に期待されているんじゃないかな」
ナットーも納豆と親子丼を交互に食べながら言った。
「期待されている。わたしが!」
地球では無能で誰からも愛されなかったわたしが……。神様に期待されているなんてそんなことがあるのかな?
でも、そうだったら嬉しい。
「うん、アリナちゃんは絶対期待されているよ。それにしてもこの親子丼と納豆は美味しいな」
ナットーは親子丼に納豆をのせ大きな口を開けて食べた。豪快な食べ方だな。
「アリナちゃんは料理を創造する力も優れているしな」
ギャップがふんふんと笑いながらサナとナットーが食べている納豆にクンクンと鼻を近づけた。
「ぎゃ〜!! ラ、ライオン魔獣鳥が近づいてきた!!」
サナは大声で叫んだ。
「ん? 何故脅える? 俺は取って食ったりしないぞ」
「だって、ライオン魔獣鳥は猛獣な鳥なんだもん!」
サナはやっぱりギャップが怖いみたいだ。可愛らしいのにね。
一方ナットーは余裕で納豆を食べている。
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