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「ギャップちゃん、お姉さんが怖がっているにゃん。こっちに来るのだにゃん」
モフにゃーがもふもふな手でギャップを手招きする。
「俺は何も悪いことはしていないのにな……モフにゃー主がそう言うのなら仕方ないな〜」
ギャップはサナの納豆から離れモフにゃーの元へ向かう。
と、それと入れ替わりにモフにゃーがサナのテーブルに近づいたかと思うと納豆を横取りしたんですけど。
「あ、それ、わたしの納豆だよ」
サナが叫ぶも納豆はモフにゃーがもぐもぐ食べている。
「……モフにゃー主ってまさか納豆が食べたかっただけなのかな……」
「ギャップちゃん正解みたいだよ」
「なんてことなんだ。モフにゃー主の奴は食いしん坊すぎるぞ」
わたしはガックリと肩を落とすギャップの肩を優しくぽんぽんと叩き慰めた。
「アリナちゃんは優しいな」
ギャップは頬を緩めわたしを見る。
「アリナちゃん、そのラ、ライオン魔獣鳥は怖くないのかな?」
サナが恐る恐るわたしに聞く。
「うん、ギャップちゃんは怖くないし可愛いんだよ」
「むむっ。俺は可愛いというかカッコいいんだけどな」
ギャップはたてがみを肉球のある可愛らしい手で触りながらわたしとサナの顔を交互に眺めた。
「ギャップちゃんっていうんだね。なんか可愛らしいね」
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