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「親父達は知ってるんだろうが、萌佳は施設で育ってる。
それで反対されるなら俺は家を捨てるつもりだ。
親父も、お袋も反対なのか?」
お袋は、黙ったままだ。
「斗輝、気持ち悪い。」
「わかった。ちょっと席を外す。」
俺は萌佳をトイレへ連れて行った。
トイレで介抱している姿を親父とお袋が見ていたとは知らなかった。
『あなた、あんな斗輝を見れるとは思わなかったわ』
『そうだな…』
『許しましょうよ。あの子が変わったのは彼女のおかげね』
お袋が来て『斗輝、変わるわ。』と言ったが、俺は『いい』と、お袋を断わった。
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