13人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
わたし
花木 香
「いただきます…」
わたしは、手を合わせながら食前の挨拶をし
メープルシロップをかけて
ナイフとフォークで、切り分けながら
ホイップクリームをつけて
さっそく1口、食べてみた。
わ!サクサクで、フワフワだ!
なにこれ、美味しすぎるんですけどっ
夢中で食べ進め、ホットミルクも飲んでいく。
んふ~、すごく合う!やっぱり美味しい…♪
いつの間にか、完食してしまい
ホットミルクも飲み干して…
食器を片付け、洗ったあとは歯を磨き
パジャマから…私服に着替えた!
ちょっとだけ、お散歩行こうかな
あの人にも…会いたいし…//
お出かけ用の、肩がけポシェットに
スマホと…ハンカチ、お財布やICカードを入れて
玄関の戸締まりを、しっかりしたあとは
家を出て…すぐ目の前の、猫園荘に向かうと
そこには、ルルとキララを
愛でている猫園さんがいたんだけど
他の、ぬこ達はいなくて
彼はいつもみたいに、目を細めていた。
猫園荘大家
猫園 美夜尾
「やあ、おはよう…香ちゃん。」
薄く目を開いた猫園さんの
オッドアイが少しだけ見えて
ドキドキしてしまう…///
わたし
花木 香
「お、おおお…おはようございます!
ぁの、えっと…お、大家さんの
飼い猫のルルとキララ…
触らせてもらっても良いですか?
出来れば、吸いたいんですが…//」
猫園さんは薄く開いていた目を
完全に閉じ、穏やかに微笑んだ。
最初のコメントを投稿しよう!