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第6話『聖剣士リアナ-愛と未来-』YouTubeチャンネル
30分後
日が暮れてきた。
「今日の寝るところ、探すか」
俺はフロレンシアの中心街を歩きながら宿所を探す。
夕方の光が街並みを染める中
古びた看板が掛かる一軒の宿を見つけた。
入り口のベルを鳴らすと
優しい笑顔の老婦人が迎えてくれた。
「一晩泊めていただけますか?」
俺が尋ねると
老婦人は頷いて鍵を手渡してくれた。
部屋は少し古びていたが、清潔で落ち着いた雰囲気が漂っていた。
木製の家具に囲まれたシンプルな個室で
窓からは街の夜景が見渡せた。
俺はベッドに腰を下ろし、ほっと一息ついた。
疲れを癒すには十分な場所だった。
古いが居心地の良いこの宿
一晩の安らぎを得ることができるだろう。
そう言えば
「俺がこれから助けようとしているリアナってどんな女性なんだろ?」
俺はリアナという女性のことがすごく気になってきた。
「グレンさんは確か、リアナはYouTuberだって言っていたよな」
俺はYouTubeで検索してみた。
「『聖剣士リアナ-愛と未来-』ってのが出てきた。 これかな?」
それらしき動画を発見した。
動画を再生してみた。
「!!!!」
俺は数分で聖剣士リアナという少女に惹き込まれた。
リアナの顔立ちはまるで彫刻のように整っていた。
(これAI画像じゃないのか?すごい綺麗な女性だな)
最初はAI画像か、と見間違えるほど
リアナの容姿は美しかった。
しかし、リアナという女性は
美人という言葉では表現しきれない。
その魅力は、この動画を通じて
多くの人々を虜にする存在であることを
俺は知ることになる。
(彼女の笑顔は、周囲の人に希望と勇気を与える、ってセオドア爺さんが言っていたけど、この動画を見る限り、間違いない)
俺はしばらくリアナの姿に釘付けとなった。
「容姿端麗で気高い。 本当にこんな人、いるんだな。 さすが勇者パーティなだけある」
俺はリアナの姿に惹き込まれ、思わず呟いた。
女剣士としてのカリスマ性で魅了する存在だ。
(こんな綺麗な女性が魔王と戦っているのか? 信じられない)
サイドテールにまとめられた金色の髪は戦士としての凛々しさと少女らしい可愛らしさを見事に両立させていた。
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