九死に一生その2

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廃屋って言っても、さっき言った通り、有名な場所だったから、物が散乱してたけど、なんていうか、獣道的に、薄っすらと道ができてたし、誰も入ってないみたいなところも、皆無な状態だったんだよ。 そんな状態の廃屋を見て、なんかシラけちまってさ。 「つまんねーな」って言いながら、なんとなくその獣道をなぞって、みんなで2階まで進んでたんだ。 で、俺、なんであんな事したのかわかんねーんだけど、2階に上った後、ふと、 気になった一階の部屋にもう一回行ってみよう。 と思って、一人階段を下りたんだよ。 いや、別に幽霊話じゃねーよ。 俺、そういう能力ゼロだし。
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