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ある日、いつもの様に、その犬に向かって文句を言って煽っていたら、突然、檻のドアが開いて、ノソリと犬が檻から出てきやがって。
驚いた俺等は、そりゃ一目散に逃げたよ。
でも、小学生の俺等が懸命に走ったって、犬のスピードには適うわけがなくて、あっという間に距離が縮まってさ。
俺は、目の前にあった路地に飛び込んだんだけど、犬の野郎、こっちに向かって方向転換しやがったんだよ。しかも、俺、躓いて転んじまってさ。
もうだめだ!!
って思った時、俺をロックオンしてたはずの犬の動きが、急に止まって、後ろを振り返った後、どこかに行っちまったんだ。
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