ブリーフィング3

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ブリーフィング3

 人面岩3丁目のフラミンゴ作戦は終了し、大佐は護衛キャリアーを破壊されて飛び去った。基地ではダンデライオン隊の作戦会議が行われている。 「あの後、月革命軍の情報収集部隊が入ったのだが、興味深い結果を得た」 情報収集部隊は新機軸のフレームパーツの残骸を回収してきた。護衛キャリアーの運んでいたものが、新機軸のフレームパーツであった以上、大佐より重要な話となっている。 「それよりレミィ……そのフレームパーツが月共和国の全地区に運ばれて量産されたとして、何になるというのよ」 ミリアは抗議らしい口調で言う。攻撃対象が隊長判断で変更されたこともあるのだろう。レミラーラはいい質問だと言い、情報収集部隊からの情報を流す。 「そのフレームパーツの防御力は並だ。しかし……」 地球側の月で使うぶんには何の特色もない。裏側で使う時だけ真価を発揮する。 「太陽の光を地球が遮った闇夜では、その機体はダークフレームによって完全に闇と同化する」 「ただのステルスじゃない」 ミリアは勘違いしている。ウィザにミリア機を教えた時のように、慎重に言葉を選んで説明する。 「月魔法といったものか。月の持つ闇により、存在が無くなる。それでいて、攻撃反応だけは存在する」 「!!!」 ミリアが256機に分裂しようと、相手は何もない空間から一方的に攻撃できる。 「今後の我々の作戦では、ダークフレームの輸送阻止が重要な任務となる」
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