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貨物倉庫1
レミラーラは貨物倉庫に入って届けられた荷物を見ている。月革命軍の領地の町ではダンデライオン隊は人気があってファンレターを送る人もいる。
「ファンレターじゃなくてお土産がいいなぁ」
地球では簡単に手に入る香辛料などは月では手に入らない。そういうお土産はあればうれしいけれど、やっぱり送る側は月の町民なので送ることはまずない。
ミリアが入ってきて貨物倉庫のレミラーラを見つける。
「何してんの?」
「月刊月の民がそろそろ送られてくるはずだけど、付録がねー、和風アクセサリー……」
「あー! まだ皐月のこと引き摺ってる!」
「いいじゃない。見慣れないものに興味があっても」
ミリアも貨物倉庫に用事があるらしく、物を探し始める。
「それより、替えの分身キット見なかった? また誤配かなー」
「戦場では分身キットで分裂してるの?」
レミラーラは目を白黒させながら、ミリアの反応を伺う。
「違うよ。会議抜け出す時に置いておくやつだよ」
「はぁ……反応ないときは分身使ってるのね……」
こんな時に会議中のズルが発覚する。
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