第6章

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俺は無我夢中だった。 病院まで急いだ…運転手も事故らねぇ程度の速度…で走る。 萌佳、目を覚ませ。願いも叶わず、病室では眠ったままの萌佳がいた。 「斗輝。買い物から帰りに、あなたの縁談の相手がマンションから出るのを見て急いで戻ったら、キッチンで倒れてる萌佳ちゃんをみつけたのよ。」 「兄貴…コレ。」 それは、萌佳からのメッセージだった。 【斗輝、ゴメンね。さっき、縁談の相手が来たの。 私が施設で育った事を知ってた。 役にたたない、私より会社に役に立つ人を選らんでね。 でも生きてて見るの辛いから、お腹の子とパパやママのとこに行くね。 愛してくれて、この子をくれて…バイバイ、ありがとう】 携帯の録音に登録されていた。
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