第6章

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「何があったんだ。急に…」 バッチン… お袋が親父を叩いた音が部屋中に響く。 「何故、早く、橘さんに言わないの。 婚約しててもうすぐ結婚するって…妊娠してると言うのに…」 「「えっ」」 橘夫婦は驚いたような声だな。 「その赤ちゃんも今は危ないのよ。 病院に来てからの、斗輝は萌佳ちゃんの傍から離れないの。あの子は萌佳ちゃんがすべてなのよ。」 「父さんも酷いよ。 認めたのに、何故こんな事になるんだよ…なんで言わないの。兄貴達の婚約、結婚の事。 兄貴、言ってたよ。萌佳が、腹の子と死ぬなら俺も一緒だって…」
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