第6章

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「あのーもしかして、彼女さんは妊娠されてるんですか? だから、婚約、結婚って言われたんですか?」 橘の奥さんは、オドオドした感じで聞く。 「彼女ではありません。婚約者です。もうすぐ入籍でしたよ。ですが、お宅の娘さんが壊したんです。 息子達の幸せを…どう責任をとってくれますか?」 お袋の迫力はスゲー…。 「それは…妊娠されてるって知らなくて、断わる為と思い娘に話しました。 彼が欲しいなら彼女と話してみなさいと…すみません。ほんとうに…」 おっさんが言ったのかよ… 「望、さっきのを聞かせなさい。」 携帯に録音されたメッセージを聞き愕然とされた。 「なぁ、親父、俺は言ったよな。 俺の幸せは萌佳だって…なのに、こんなかたちになって俺は…どうしたらいい?」
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