仕事の出来る男?

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「あ!そうだ!早瀬さんも一緒に行きませんか?」 突然の誘いに南海雄は目が点になる。 「何の話?」 「ビアガーデン」 英理奈がにっこり笑う。 「今言ってた渡瀬さんと行くって話?でも何で俺?」 南海雄は話が全く見えない。 「どうせなら4人の方が良くないですか?」 南海雄は、英理奈が成狙いなのを知ってるので、勘弁してくれと引く。 「どう言い事だよ。説明しろよ」 南海雄が成に聞く。 「先週の金曜日に、渡瀬が俺と倉原さんに迷惑かけたから、そのお詫びがしたいんだとよ」 「ああ、そう言うことか」 やっと南海雄も内容を理解した。 「そう言うことなら、俺は邪魔だろうから遠慮するよ」 南海雄は行く必要を感じずにキッパリと断った。 「えー、でもぉ大勢の方が楽しいじゃないですかぁ」 成は英理奈を見て、何を企んでるとかの思った。 「渡瀬さんも、早瀬さんとの会話楽しそうだったしぃ。渡瀬さんも喜ぶんじゃないかなぁ」 「お詫びをしたいって席を設けるのは渡瀬さんでしょ?渡瀬さんに誘われてもいないのに、邪魔になるだけだからね」 南海雄はそう言い切って自分のデスクに着いた。 英理奈は、南海雄に響の相手をして貰おうと思っていたので内心舌打ちする。 「そうですよねー。じゃあ、私はこれで。日にちと時間が決まったら、またお邪魔しまーす」 英理奈がやっとデザイン部から出て行くと、南海雄は大きなため息をついた。 「また、厄介なの引っ掛けたな」 同情する南海雄に成は苦笑いをする。 「まぁ、今回限りだよ」
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