はわ

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はわ

 それは、苦境に喘ぐ僕が諸事情により遭遇した奇妙な事実である。  僕には女は妻だけだった。  別れたから、元妻だ。  彼女にとってもそれは良いことだと思っていた。  けれども、どうやら、そうでもないらしい。   彼女まで僕の想いを受け止め切れないようだった。  今までの女と同じ。  その事実らしき事は、僕の精神に大きなダメージを与えた。   そして僕は依存症だ。  恋してなけりゃ、生きていけない。僕はきみを忘れて、むやみやたらに恋しようとしてみる事にした。  先に忘れたのはきみだ。文句は言わせない。    それでもきみは「わたしが誰かに何かされたらただでは居られないでしょ?」と思ってる筈だからただで居る。  恋は盲目とか言うしな。  そしたら、バイト先に5人は気になるお前が出来た。  きみを忘れただけでね。  僕はそのうちのひとりとでもふたりとでも、どーなったって構わねえ。  そのきっかけとなった女性と、僕を取り巻く気になるお前たちについて書こうと思う。  誰でも良いんだ。僕を好きで、支えてくれたら。きみ以外なら、もう。  僕は薄汚いじじいだからいくら恋したところでそれは実らないだろう。  それでも僕は恋をする。  それが生きる理由だから。  きみが恋させてくれないから、探すんだ。  わかるだろ?
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